アメリカの春のイベントに「National Cherry Blossom Festival」があります。
日本ではその名称があまり知られていないものの、National Cherry Blossom Festivalは日本語で「全米桜祭り」と呼ばれる日本に深い関わりのあるお祭りです。
今回はこの全米桜祭りの情報と、お祭りに参加するにはどうしたら良いのかについて紹介しましょう!
全米桜祭りの歴史
全米桜祭りは毎年春にワシントンD.C.で開催されるお祭りのことで、1912年に日本からワシントンに桜が贈られたことを記念して行われています。
この桜は日本とアメリカとの友好関係を育て強める目的を持って寄贈されました。
当時寄贈された桜の木は2,000本のソメイヨシノでしたが、その後増減を繰り返し、現在の桜の木の数は4,000本もあると言われています。
また、残念ながら全米桜祭りは第二次世界大戦で一時中断されたものも、1947年に再開されています。
全米桜祭りの歴史は日米の友好関係と深い関わりがあるのです。
全米桜祭りの期間と内容
全米桜祭りは、通常3月の中旬〜下旬にスタートし4月まで数週間続きます。
お祭りのイベントはワシントンD.C.にあるナショナルモールのTidal Basin(タイダルベイスン)の周りの何百本ものピンクと白に咲き誇る桜の木を中心に、首都全体で国際的な文化公演・美術展・食通の集まりなどの特別なイベントが開催されます。
夏の暑い時期の前であるこの時期は最適な観光シーズンでもあり、ワシントンD.C.には多くの観光客が訪れるのです。
また、この期間にはワシントンD.C.に暮らす各家庭でも花で家を飾るイベントが開催され、より市内を華やかに演出しています。
全米桜祭を楽しむためには
全米桜祭りはワシントンの中心にあるPotomac Park(ポトマック公演)がメイン会場であると言えますが、街中のあちこちでイベントが開催され、道路を閉鎖した会場も数多く現れます。
そのため、ワシントンD.C.の街全体がお祭りの会場だと言っても良いでしょう。
また、イベント会場周辺の駐車場は元から数が少ないことから、全米桜祭り開催期間中は駐車場が見つかりにくくなります。お祭りに参加する際は、可能な限りメトロやバスなどの公共交通機関を利用するのがおすすめです。
日本と同様に桜のコンディションは気候の影響を受けやすく、残念ながらお祭り期間中が必ずしも桜をベストコンディションで見られる時期とは限りません。それでも、お祭りの華やかな雰囲気を十分楽しめるでしょう。
全米桜祭りことNational Cherry Blossom Festivalについて紹介しました。
このお祭りは春の訪れを伝える歴史のあるイベントです。さらに日米関係や日本文化に触れられるお祭りでもあるため、アメリカに暮らしている日本人の方からも人気です。
全米桜祭りを楽しむためのツアーなども数多く存在しているので、興味のある方は、ぜひ実際の桜祭りに行ってみてくださいね。