アメリカの子供は音、単語、文のパターンを体が覚えるまで繰り返し発音する事で英語を学び、それらのパターンを組み合わせて、考えずに自分の意志を表現できる様になります。
学校で正しい文法を習うことで言語のルール、例外、新たな単語を覚えていきます。学校での授業の役目はそれまで使用してきた言語の骨格に肉付けをする事です。このプロセスの繰り返しによって私たちは言語をマスターしていきます。これはみなさんが日本語を学んだ時にも当てはまると思います。
外国語の教育プログラムは上述の第一ステップを飛ばして多くの単語や文法をできるだけ早く覚えさせようとする傾向があります。これは単語を正確に発音することや、文章のパターンを体が覚える事を妨げます。口の形や動きから学ぶ発音方法や文章のパターン(冠詞や複数形の使い方)などをマスターすることは英語上達になくてはならない要素です。このシステムに従えば、生徒は限られた単語しか知らなくても自分の意志をある程度表現することができる様になります。
これらの英語の基礎さえマスターすれば、高度な慣用表現や文法構文を覚える事でどんどん正確に意志の伝達ができる様になります(つまり、効率よく英語が上達していきます)。一方で、上級者には大学の授業、ビジネスシーン、旅行での必須表現など必要性に合わせてクラスをカスタマイズします。琥珀イングリッシュアカデミーでは独自のやり方で本来の意味での「流暢な英語」の習得を目指します。
私が子供の頃は英語の授業は中学生から始まったので、中学・高校の6年、大学も足すとさらに4年という期間、英語を学ぶ機会がありました。しかし、多くの日本人は読み書きはできてもほとんど喋れないというのが現状です。個人的には日本での英語教育は、喋るという言語学習にとって重要な事を軽視してきたためだと考えています。私自身がそうでしたが、英語=暗記科目という認識があり、多くの単語や文法の構文を覚える事ばかりに集中していました。その結果、考える時間があれば英語の文を作れるが、瞬間的に文を作る必要がある会話に応用できないという状況に陥ります。
言語を喋れる様になるには、考える前に脳が勝手に反応して文章を生み出せる状態にする必要があります。実際日本語を喋る時、文章の構造など考えずに口から出ていますよね。こうなるためにはそれなりの訓練が必要です。正しい英語をたくさん聞いて、それをまねて自分で発音して、英語のフレーズやリズムを体に覚えさせる必要があります。このため本アカデミーでは「自分で英語を喋ること」に重きを置いています。
私自身はアメリカに行ってからこの訓練をしたのですが、最初の1、2年で会話能力が随分上達したのを覚えています。
この間意識的に英語の勉強をしたわけではないのですが、知らない間にTOEICなどの試験の点数も飛躍的に上がっていた様で、「瞬間的に文を作り出す会話能力」は読解・聴解など英語を操るために最も重要な要素であると確信しています。